Vocal Mixについて

お世話になっております!先日上げた動画はご視聴いただけましたでしょうか?私の作曲ではありませんが、自作のムービーも少し工夫したので是非一度ご覧ください!素敵な原曲の作曲は逆音セシルの中の人でもあります霧島様!

さて、上記の動画に因んで今回は私が実際に行っているボーカルミックスの概要について書こうと思います。自論ですがボーカルは一般に最も注目されるパートですし、音質の他に発語、発音という要素がメインになるため様々な音源の中でも扱いが最も難しいと思います!ただこうしたほうがいいよ!というものでは無く皆様のご意見も聞きたいがために書きますのであしからず。かなり制作者向けの記事になるのでご注意を。(ボーカル自体の技術は気にしない!!)

本題に入る前に言い訳させて下さい。客が入らないラーメン屋がかき氷始めちゃったかのごとく、なぜ作曲メインの私が人様の曲を歌っているかといいますと、ズバリこのままではボーカルミックスの腕や技術を磨く場、示す場が無いからです。もちろん私自身歌うことも好きなのですが、ギター同様下手の横好きだし自分の作品の完成形として自分で歌うのはどうも抵抗が(ry

本題です。
一口にボーカルミックスといっても、プロアマ関係なくその手法は様々だと思います。制作者様ごと、扱うボーカル音源ごとに様々な工夫をなされていることでしょう。とは言え、

「マイキング→録音→ピッチ、波形編集→ディエッサー、コンプ、EQ等基本エフェクト処理→追加のコンプ、リバーブ、ディレイ、エキサイター等その他のエフェクト処理」

という基本の流れには多くの方にご賛同いただけるのではないでしょうか。その流れに沿って上記動画でのボーカルミックスで工夫した点について書いていきたいと思います。

まずマイキング、録音について。
私はボーカルの宅録では同価格帯で評価の高いRODE NT2-Aを彼是7、8年ほど前から愛用しております。自作防音室があるといっても所詮宅録なので逆にこれ以上にはなかなか手が出ません((+_+))(ライブ用ではNeumann KMS105を所有していますが完全に私にとってはオーバースペック…)
今回の録音での狙いはセクシーな原曲に合わせ「エッジを拾う」ことでした。そこでサビ以外のメロ全般のキーを低めに設定し、マイクと口元の距離はポップガードを挟んでも5cm程度。さらにメロでは近接効果を活かすためマイク自体についた切り替え機能で全指向性に設定(サビではマイク距離15~20cm、単一指向)。録音音量-12~-6dBを狙ったゲインを設定し、クリップだけしないようコンプはレシオ3:1、アタック30ms、リリース50ms(覚えてないけどこんくらい)でスレショルドは各フレーズのピークで少しかかるくらいにしました。後処理に任せるためほぼこの段階では掛かってないも同然ですね。
結果はまずまず成功だったと思います。私はもやもやした発声をしがちなのですが上手く僅かなエッジをマイクが拾ってくれました!

次にピッチ、波形編集について。
多くの方はピッチ補正にCelemonyのMelodyneantaresのAuto-Tuneを使っていると思います。古い記憶では後者が一斉を風靡していた記憶があるのですが最近はポリフォニック対応など多機能な前者がスタンダードなんですかね。どちらも体験版は使ったことがありますが、結局私はX2以前のSonarに付属していたRoland V-Vocal(公式サイト見つかりませんでした…)を未だに使用しております。ピッチ、フォルマント、ダイナミクス、タイミングとパラメータも充実しており、グラフィカル(手書き補正機能)編集にも対応しております。しかしもうRolandがDAW関連のソフトウェアからほとんど撤退してしまったのでもうアップデートはないと思います;;。そのうちMelodyne買わなきゃな;;。
なんか余計なことばかりでしたが今回のポイントはダイナミクス編集で発語を調節できたということです。歌ってみた界隈では「たちつてと」がボーカルの癖やコンプの影響で「さしすせそ」ないし「ざじずぜぞ」っぽくなってるミックスをよく目にしますが、直せますよこれ。例えばミックス途中で「ず」と化してしまった「つ」の一部分だけを画像のように音量を上げ、不要な歯擦音を削ると見事に復活します。比較音源ご用意してなくて申し訳。うまく「つ」が強調できるスポットを見つけるのはちょっと面倒ですが是非やってみてください。つ.png

長くなってきたので最後に一番書きたかったDAW上での二段階目のコンプについてだけ。
曲調や録り音によるとは思いますが、DAW上で二つ目のコンプを掛ける方も少なくないと思います。安定感を出すためだったり、音色を変える目的で別種のコンプをさしたりと様々だと思います。今回書きたいのはボーカルにおける「帯域別コンプ」です。すでに多くの方のミックスで拝聴することができ、サウンド&レコーディングのミックステクニック系のアーティストインタビュー記事にも載っていたこの手法。そこではディエッサーをきつくかけてモコモコにしてからオーバーEQで高音域を復活させるという表現でしたが、要は帯域別にアタック最速でリダクションがかなり大きくなるようなきっついコンプをかけてから、潰した音域をEQで復活させるということだと解釈しております。スレショルドにもよりますがこれを掛けた帯域はダイナミクスがかなり安定します。帯域を選べる分その後の音作りの自由度も増すのではないでしょうか。もちろん曲によっては不適切だったり、ボーカルによってはその恩恵が薄い場合もあるでしょう。でもやったことない方は一度は試してみてほしいです。私はピーキングで基音(200~300Hz)、シェルビングで2kHz以上の帯域にリダクション-12~-18dBで掛けております。一応「Q」はコンプとEQで対応させてから調整しています。しかし今回全指向性で録音した箇所は高音域がきつくなり過ぎたため15kHzあたりでLowPassしています。それでもまだ耳についてしまう方もいると思います。ぶっちゃけこの項目については前作の方がうまくいってましたね…
帯域別コンプ.png

なげーなおいw
ご意見ご感想ありましたら是非!お付き合いありがとうございました!

あ、良いお年を!!!


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